「あんなに満員のお客さんに喜んでもらって....。そして、もう俺が投げなくてもＣＳに進めるチームになったんだなって。
引退は８月に一軍に呼ばれなかった時点で決めました。葛藤は常にありましたよ。『もう１年やればもっと登板機会が回ってきて、また復活できるかもしれない』って。
でも勝てなかった以上、自分自身に甘えてはいけないと言い聞かせました。」

　チームのことは皆に託せます。若い選手も出てきたし、ＣＳを経験することで確実に成長しますよ。
高崎（健太郎）や国吉（佑樹）、勝てなかった時代からなかなか結果が出せていない世代も何も感じていないわけがない。
監督にエースと指名された山口（俊）も、やるべきことは分かっているはずです。

　「何も残せたなんて思っていませんよ。三浦大輔はただの一投手です。ただ、この２５年間いろんなチームの形がありました。。
苦しい時代、他球団の選手に『おまえのところ、大変だな』とよく言われましたが、今は胸を張って『横浜、いいチームになっただろ』と言える。
そして何年かたった後、『俺は昔、横浜で２５年投げたんだぞ』ってきっと自慢できる。そんなチームになってきた。そのことが本当にうれしいんです」

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